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英語多読入門

はじめに

日本語にたくさん触れ母語である日本語を身に付けるように、英語を身に付けるには英語にたくさん触れることが必要です。しかし、高校までの授業で読む教科書の英文だけでは、読む英語の量が絶対的に不足しているといわれます。

そこで、自分の英語の力に応じて自分のペースで行える英語の多読はいかがでしょうか。やさしめのものをたくさん読み、長く、楽しく続けることがポイントです。

英語多読の効用

英語多読をすると、たとえば・・・

  • 英語をたくさん読むことで、英語読解力がつく 
  • よく見ることばは無意識に理解できるようになり、英語処理能力が高まる 
  • 英語を速く読めるようになる 
  • 英語特有の言い回しや単語がたくさんインプットされ、英語を英語のまま理解できる 
  • 英語でいろいろな物語を味わうことができる

そもそも「多読」とは?

多読(extensive reading)とは、英文を数多く読むことで英語そのものをインプットする学習法です。『英語要語辞典』(研究社 2002) によると、多読は「単語の意味、文法、表現の細部にとらわれることなく要点の把握を目標として量を多く読むこと」で、そのために「既習の単語、文法形式を持つ比較的容易な教材」を読みます。

難しい教材を読み解くことで英語力を上げるのではなく、やさしいものを継続してたくさん読むことで英語の力をつけていく、というのが英語多読の進め方です。正確に読むよりはスラスラ読むこと、翻訳ではなく情報を読み取ったり英語で読書を楽しむこと、そして辞書を引かなくてもよいことや、つまらなければ途中で止めてもよいことなど、多読に適した読み方があります。

楽しく読み続けるには

    多読三原則 
  • 辞書を引かない (引かなくてもわかるレベルの本を選ぶ) 
  • わからないところは飛ばす (わかるところをつなげて読む) 
  • つまらなくなったらやめる (やめるのも勇気、違う本を読みましょう)英語多読を推奨しているSSS式英語多読研究会が提唱する多読の方法です。

ラダーシリーズ(IBCパブリッシング)には「多読では「1.速く、2.訳さず英語のまま、3.なるべく辞書を使わず」読むことが大切」と書かれています。

多読を始めたばかりのときは、辞書を引かないことがストレスになることがあります。SSS式英語多読研究会によれば、辞書を引くことを一切禁止しているわけではなく、どうしても知りたい単語が何度も出てくるような場合は引いて確かめるのはかまわない、一冊につき3語程度を目安にして、また読書中は読書スピードが落ちるのでできるだけ引かないように、と提案しています。日本語で読書を楽しむときはめったに辞書は引かないと思います。多読に慣れたら辞書を使わず読書を楽しんでみましょう。

いつ読む?

通学電車の中でも、就寝前の15分でも、続けていけば多読はできます。授業外で読む場合は、意識して読むための時間を確保しましょう。

どんな本を読めばいいの?

多読のための教材としては英字新聞や雑誌、インターネットなどさまざまな素材が利用できますが、英語多読の入口としては英語のレベルが明記された graded readers (レベル別図書)がおすすめです。

使用されている語彙数によって Level 1 から Level 6 まで分かれていて、読む人のレベルに合わせて選ぶことができます。語彙・文法のやさしいものから段階的に難しいものにすすめるよう学習者に配慮して作られ様々なジャンルの読み物が用意されているので、自分のレベルに合った面白いと感じる内容ものを選ぶことができます。

主なものに、Penguin, Oxford University Press, Cambridge University Press, Macmillan のものがあります  [Graded Readers の紹介(SSS英語多読研究会)]。

自分のレベルを知るには?

  • 長期の外国滞在経験がなく、日本で普通に英語を学んでいるだけなら、最もやさしく、最も基本となるレベルからはじめることをおすすめします(SSS英語多読学会)。 
  • 初級者は一番簡単なものから読み始めて、スムースによく理解しながら読むことを学びます。そのレベルが十分にこなせたら、次に難易度の高いレベルに移ります(オックスフォード大学出版局)。 
  • 読んでいる内容の大まかな意味が分かるもの、というのが目安のようです。

どのレベルからはじめればいい?

  • 1ページに、知らない単語は2,3個しかないレベルを探す、1分間に80語から100語が読めるレベル (オックスフォード大学出版局) 
  • 無理は禁物、辞書なしでスラスラと読めるような、自分のレベルよりも少し低いものを選べばいいようです。 
  • Graded readers を出している出版社に、レベルを判定するサイトが用意されています。ただし、そんな厳密なものではないので、あくまで目安として考えたほうがいいでしょう。 [Macmillan][Cambridge][Penguin]

多読のための本はどこにあるの?

Graded readers

中宮図書館では Popular Library (Extensive Reading)、穂谷図書館では Extensive Reading Cornerにあります。

その他の図書

中宮図書館の Popular Library 、穂谷図書館の Popular Library では、絵本、対訳テキスト、注釈テキスト、マンガ、シナリオ、ペーパーバックなどがあります。

英字新聞

日本および英語圏の国で発行された英字新聞各紙や、英語学習のための週刊新聞が新聞架にあります。

英語雑誌

中宮図書館では、軽雑誌架、穂谷図書館では洋雑誌架にあります。また、和雑誌架等に、英語学習雑誌があります。

参考文献

  • ウェアリング, R.、高橋幸子(2000)『グレイディッド・リーダーを上手に生かすための日本語版ガイド』オックスフォード大学出版局 
  • 酒井邦秀,神田みなみ (2005) 『教室で読む100万語! : 多読授業のすすめ』 大修館書店 
  • 古川昭夫,神田みなみ編著 (2010) 『英語多読完全ブックガイド : めざせ!1000万語 : 多読におすすめの洋書、約一万三千冊のデータを紹介!』 改訂第3版 コスモピア 
  • 木村博是、木村友保、氏木道人(編)(2010)『リーディングとライティングの理論と実践 : 英語を主体的に「読む」・「書く」』 大修館書店 
  • 門田修平、野呂忠司、氏木道人(編著)(2010)『英語リーディング指導ハンドブック』 大修館書店 
  • 卯城祐司(編著)(2009)『英語リーディングの科学 : 「読めたつもり」の謎を解く』 研究社 
  • 深谷計子(2002)「多読のすすめ」津田塾大学言語文化研究所読解研究グループ(編)『英文読解のプロセスと指導』 大修館書店 
  • 山崎朝子(研究代表)(2008)『英語力を高めるための多読授業の推進』 研究分担者:伊藤典子、島本たい子 (科研費報告書)

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