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授業と読書

はじめに

普段から本をたくさん読んでいれば、語彙力がつく、漢字に強くなる、読むこと自体が早くなる、文章を正しく読み取れるなど、授業の理解のためにも有意な点が多くありますが、それに加え、授業で読むことが多い学術的な図書では、下読み、精読といった読み方が必要になってきます。ここでは、授業に直結する読書について案内します。

授業に関連して読む本

  • シラバス
    読解力(文章を読む力)は授業を受ける前から要求されます。科目をしっかり選ぶためにも、まずシラバスをよく読み正しく理解することが大事。(シラバスは「本」ではありませんが、ここではいろんな文章をひっくるめて「本」とします)    
  • 教科書(テキスト)
    担当教員が指定する語学テキスト、語学以外の授業では学術的な概説書など。教科書を補うためにプリントが用意されたり教科書は使用せずプリントだけで行うことも。授業を通じて理解すべき内容がそこにあります。授業中はもちろん、予習・復習にも欠かせません。    
  • 指定図書
    講義にあわせて学習上テキスト以外に必読すべき資料。授業に直接関連した図書ですから、読むことで授業の内容を深く理解できます。シラバスでは「参考書」として挙げられていることもあります。[→ 指定図書リスト ]    
  • 授業の前提となる知識を得る
    授業は大学入学までに身に着けているはずの知識を前提に行われます。授業科目の分野について十分な知識がない場合は、自分の理解度に合った入門書や高校のときの教科書や参考書で補うことができます。また、時事問題を対象とする授業であれば、日頃からTVニュースを見たり新聞などの記事を読むとよいでしょう。 <入手方法> 入門書については館内配布のパンフレット「調べ方入門」をご覧ください。    
  • その他、図書館および書店にあるすべての本
    例えば、担当教員の著作、教員によって紹介された本、シラバス掲載図書、教科書(テキスト)に挙げられている参考文献、授業の分野の古典、授業を聞いて自分で興味を覚えたテーマの本、宿題、課題として読む本、英語多読用図書、レポートを書くための資料やプレゼン・グループ発表の準備のための資料など。
    <入手方法>
    ①図書館:図書館はシラバス掲載図書をはじめ、授業に直結した本を収集しています。本はOPAC(蔵書検索)で検索できます。図書館にない場合は他大学から取り寄せたり(有料)、購入希望を出すことができます。詳しくはレファレンスカウンターでお尋ねください。
    ②ブックストア: 教科書をはじめ授業で必要な本が手に入ります。流通している本ならば、店になくても取り寄せてもらえます。

予習・復習のための読み方

語学を学ぶにあたって予習・復習は必須ですが、語学以外の科目(実習など一部科目を除く)でも、授業を本気で理解するためには予習・復習が必要です。ちゃんと理解できれば授業にもっと興味を持てるのではないでしょうか。予習、復習での一般的な読書を説明します。

  • 予習
    授業までに教科書(テキスト)にざっと眼を通したり、教科書の重要と思われるところをマークして疑問点を整理しておきます。疑問点は授業中に質問するなどして解決しましょう。    
  • 復習
    授業中に取ったノートや教科書を見ながら内容を理解し、自分のものにします。分からないことがあれば、辞書や事典で確かめたり先生に聞いてみましょう。

テーマの概要を調べるための読み方

与えられたテーマでレポートを書くとき、テーマを理解しないままに調べていけば、見当違いで終わる可能性はおおいにあります。プレゼンやグループ発表についても同様です。まずはテーマに関心を持ちましょう。関心が強ければ強いほど、テーマについて調べてみたくなりますよね。

テーマについて授業のノートや教科書を見直し、それから事典(百科事典や専門事典)やハンドブックで概要や背景を調べ、必要なら入門書や新書などの簡潔に説明されている本を読みます。本はすべて読む必要はなく、事典であればたいていは巻末にある索引で調べ、必要な箇所を読みます。入門書であれば目次や索引で必要な箇所を探します。

<関連> 詳しくは、館内配布のパンフレット「調べ方入門」をご覧ください。

レポートを書くための学術書の読み方

レポート(プレゼンでも)の出発点は他人の意見(主として学術的な本)を読むことです。決められた時間の中で、たくさんの学術的な本に目を通し、必要な情報を読み取る方法を説明します。

  • (1)本の内容をざっと確認
    学術的な本であれば、その構成は「序文」「本文」「結論」となっています。「序文」(「はじめに」「序」「まえがき」とも言う)では本の「テーマ」や「目的」が書かれています。「結論」を先読み(小説でいうネタバレにあたります)するのもOKです。    
  • (2)下読み
    わからない語句は後回しにして、時間をかけずに章全体または本全体を読みます。このことで、おおよその内容、著者のスタンス(肯定的か否定的か)などを読み取ります。    
  • (3)探し読み(スキャニング)
    本の中で、レポートに役立ちそうな文章を探しながら読みます。    
  • (4)精読
    学術的な本とは、「主張」とその「根拠」とをつなげている本です。レポートに役立ちそうな文章が見つかれば、内容のつながりに注意してていねいに読みます。つながりがわかりにくい場合は、つなぎの表現に注目しましょう(「したがって」の後には結論が来る、「しかし」の後には反対の意見が述べられる、など)。学術的な文章とは高校までの教科書とは異なり、書かれているのは著者の意見(主張)です。まず著者の意見を正しく理解することが大事ですが、さらに批判的な読み(意見の否定ではなく、クリティカル・リーディングのこと)ができればよいでしょう。    
  • [補足] 読書記録のすすめ
    せっかく読んだ本ですから、レポートに使うものは記録することをおすすめします。レポートの参考文献リストの作成や、文献の引用に使うときに役に立ちます。パソコンでもカードでもよいのですが、1冊1枚の形式だと後で利用しやすくなります。まず書誌情報(著者名、タイトル、出版者(社)、出版年)を記録し、次に本の「主張」と「根拠」、あなたのコメント、必要であれば、引用したい重要な文(ページ数を控えるのを忘れずに)を記録します。

英語多読入門

英語読解力を楽しみながら培う方法として、英語の多読があります。授業で英語多読を受けている方は先生の指示に従って英語の多読を進めることができますが、そうではない方、英文をいっぱい読んでみたいけれど、何からはじめればいいかわからない、といった方は 英語多読入門をご覧ください。

参考文献

  • 世界思想社編 (2008) 『大学生学びのハンドブック』世界思想社    
  • 専修大学出版企画委員会編 (2009) 『知のツールボックス』改訂版 専修大学出版局    
  • 伊藤義之 (2003) 『はじめてのレポート』嵯峨野書院

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